英国EAR（イーエーアール）社の Acute CD Classic Chrome です。EAR国内総代理店であるヨシノトレーディング正規輸入品で、98万円の品物です。EARの現在のカタログに記載のある現行モデルですが、ここ数年受注を中止しており、いくらお金を積んでも新規では購入できない、たいへん稀少なモデルです。内部に真空管が使用されており、CDというデジタルの音源ですが、出力される音は、レコードプレーヤーから出てくるような、とてもまろやかな聞きやすくかつ、きれいな音が特徴のCDプレーヤーです。特筆すべきは、楽器の音色が生の楽器の音に近い形で再生されます。小生のオーディオ歴は長く、CD/SACD プレーヤーについて、良い音を求めて、これまでにマランツのSA-7S1、ヤマハのCDX-10000＆CDX-2020、エソテリックのK-03Xs、アキュフェーズのDP-550、OPPOのBDP-105、パイオニアのPD-T07、東芝のSD-9500等各社のフラッグシップ機や銘機と言われる機器を所有してきましたが、最終的に残ったのがこのEARのCDプレーヤーでした。オーディオショップや展示会等行くと、価格的にははるかに高額の機器も多数あり、それらの音も種々聴いて比較していますが、現時点では自分の中ではこのCDプレーヤーが（世界で）最も良い音を奏でるプレーヤーと思っています。このCDプレーヤーはCD専用機です。実は、SACDの方が音が良いに決まっていると思っていて、過去に何度かこのCDプレーヤーと別のSACD機（エソテリックも含む）で比較試聴したことがありますが、全てこのCDの方が圧勝でした。このCDプレーヤーで普通のCDの音を聴くと、正直SACDプレーヤーもSACDのソフトも不要と感じます。そんな極めて入手困難で貴重な機器を、今回やむなく金策と終活のため手放すことを決めました。CDの音質にこだわりのある方にはたいへんおすすめなプレーヤーです。なお、先日CDの出し入れの動きが良くないということでヨシノトレーディングに修理に出し、最終的にCDのメカの部分と基板を全交換していただいています。中古機ですので将来の故障が心配ですが、中の部品は新しくなっていますのでしばらくは問題無く使用可能かと思います。